骨盤が片方だけ痛むと、不安になってしまう方も多いのではないでしょうか?
骨盤の片側に痛みが出る原因はさまざまですが、姿勢や筋肉のバランスが影響していることが多いです。
この記事では、片方だけに骨盤の痛みが生じる原因や、考えられる病気、対処方法、効果的なストレッチについて詳しく解説いたしますので、ぜひ最後までご覧ください。
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「骨盤が片方だけ痛い」と感じてしまう原因は、大きく分けて2つあります。
①骨盤の左右差
②病気
そもそも骨盤は、上半身の姿勢を安定させて下半身の動きをサポートし、内臓を保護する重要な役割を果たしています。
「立つ」「歩く」「座る」「排泄する」など、日常のあらゆる動作に関係している骨盤。そんな骨盤が片方だけ痛い原因を探っていきましょう。
①骨盤の左右差
骨盤が左右に傾いたりねじれたりして左右差が生じると、骨盤の片側に過度な負担がかかるため、痛みを感じることがあります。
骨盤に左右差が生じてしまうのは、片側に重心をかける立ち方・バッグを片方の肩にかける癖・重心が左右どちらかに偏った座り方など、普段の姿勢や習慣が原因です。
また、ゴルフやテニスといったスポーツは体の片側(利き手側)の筋肉だけが強化されるので、骨盤の左右差が生じやすいと言えるでしょう。
骨盤は筋肉によって支えられているため、筋力不足も避けなければいけません。女性の場合、妊娠中や出産後は骨盤が広がりやすく不安定な状態になるため、この時期には特に体の左右どちらかだけに負担をかけないよう注意しましょう。
その他、長時間のデスクワークや立ち仕事も無意識に片側に重心をかけてしまいがちなので、骨盤の歪みを助長して痛みを引き起こす要因となります。
②病気
骨盤の片側に痛みを引き起こすもう一つの原因が病気です。
骨盤そのものや、骨盤周辺の筋肉・関節・神経に異常が生じることで起こり、日常生活の負担とは異なるメカニズムで痛みを引き起こします。
骨盤周辺には多くの神経が集まっているため、これらが炎症したり圧迫されると痛みが生じます。痛みだけでなく、しびれを伴うケースもあるでしょう。
また、骨盤自体の関節が炎症を起こすことでも片側に痛みを感じる場合があります。関節・靭帯の予期せぬ動きや損傷、あるいは細菌感染が原因かもしれません。
さらに、内臓由来の問題も骨盤の片側の痛みに関係している可能性があります。骨盤内に位置する腸や泌尿器系の内臓が炎症したり機能障害に陥ると、骨盤の片側だけが痛いと感じることもあるでしょう。
この後の章で具体的な病名などについて触れていますので、ぜひ続けて最後までご覧ください。
骨盤が片方だけ痛い時に考えられる病気
では、骨盤が片方だけ痛い時にはどのような病気が関係しているのでしょうか?
①骨・関節・筋肉系の病気
②消化器系の病気
③泌尿器系の病気
④婦人科系の病気
病気が原因の場合は単なる骨盤の歪みとは異なり、放置すると症状が進行したり他の合併症を引き起こす可能性があるため注意が必要です。違和感や痛みが長引く場合には、早めに医療機関を受診してください。
それでは、骨盤が片方だけ痛い時に考えられる病気について、「骨・関節・筋肉系」「消化器系」「泌尿器系」「婦人科系」に分けてそれぞれ詳しく解説していきます。
①骨・関節・筋肉系の病気
まずは、骨や関節、筋肉に関連する病気についてです。
骨盤が片方だけ痛い場合には、仙腸関節障害・変形性股関節症・線維筋痛症・筋膜性疼痛症候群・骨粗しょう症などが考えられます。
仙腸関節障害
骨盤の中心にある仙骨と外側にある腸骨を結ぶ仙腸関節が炎症やズレを起こすと、片側の骨盤から腰、お尻にかけて痛みが生じます。
長時間の立ち仕事や妊娠・出産などが原因となることが多いです。
骨盤だけでなく足にも痛みが出て、日常の動作に支障をきたす場合もあるでしょう。
変形性股関節症
股関節の軟骨がすり減ることで、骨盤の片方だけが痛いと感じます。
特に歩いたり立ち上がる時に大きな負担がかかるため悪化し、進行すると関節の可動域が制限されかねません。
加齢・体重の増加・過剰な運動が主な原因です。
線維筋痛症
長期にわたって全身のあらゆる箇所に慢性的な痛みが出るのが特徴ですが、骨盤の片方だけに限定的な痛みが出ることもあります。
ストレスや自律神経の乱れが影響していますが、詳しい原因はいまだに分かっていません。
痛み以外にも筋肉や関節のこわばり、疲労感、睡眠障害、うつ症状など様々な症状が現れます。
筋筋膜性疼痛症候群
筋肉や筋膜に発生するトリガーポイントが、片方の骨盤に鋭い痛みを引き起こす場合があります。
繰り返しの負荷や姿勢不良が原因となることが多いです。
痛みは局所的であり、通常の血液検査や画像診断では異常が見られないので、診断が難しいとされています。
骨粗しょう症
骨密度の低下により骨が脆くなると、骨盤の片方だけに痛みが現れることがあります。
軽い衝撃や転倒でも骨が折れやすいため、知らない間に片方の骨盤を骨折しているということも少なくありません。
加齢に伴って骨の強度は徐々に低下していくため、カルシウムおよびビタミンDを積極的に摂るようにしてください。
②消化器系の病気
つづいては、消化器系の病気を紹介します。
骨盤が片方だけ痛い時に考えられるのは、胃腸炎・憩室炎・肝炎・胆のう炎・腫瘍などです。
胃腸炎
感染や食事不良により胃腸が炎症を起こすと、片方の骨盤付近に関連痛を感じることがあります。
多くの場合、吐き気・嘔吐・下痢などの消化器症状を伴うでしょう。
ウイルスや細菌、寄生虫が主な原因です。
憩室炎
腸壁の一部が膨らんでできた憩室が炎症を起こした場合、骨盤付近に痛みを生じる可能性があります。
便秘や細菌などが原因なので、食物繊維を多く摂るようにしましょう。
骨盤の片方だけが痛いと感じる以外に、発熱・腹痛・下痢といった症状が現れていれば、憩室炎の恐れがあります。
肝炎
肝臓の炎症が右側の骨盤周辺に関連痛を引き起こす場合があります。
発熱・倦怠感・黄疸が現れることもあり、慢性化すると症状が持続します。
ウイルス感染のほか、ストレスやアルコールの過剰摂取によっても発症するかもしれませんので、飲酒はほどほどにしてください。
胆のう炎
胆のうの炎症が右側の骨盤付近にまで激しい痛みを引き起こすことがあります。
最も多い原因は胆石です。
脂肪分の多い食や不規則な食生活など生活習慣が深く関わっているため、健康的な生活を常に心がけましょう。
腫瘍
骨盤の片方だけが痛い場合、消化器系にできた腫瘍が進行して神経を圧迫しているのかもしれません。
体重の減少や疲労感を伴うことが多く、腫瘍には良性のものと悪性のものがあります。
良性であれば生命に悪影響を及ぼしませんが、悪性の腫瘍がいわゆる「がん」なので、早めの受診が必要です。
③泌尿器系の病気
骨盤が片方だけ痛い時には、泌尿器系の病気が影響しているかもしれません。
具体的には、膀胱炎・腎盂腎炎・尿路結石・感染を伴わない炎症などが挙げられます。
膀胱炎
膀胱の炎症が片方の骨盤に鈍い痛みを引き起こします。
頻尿や排尿時の痛みを伴うことが多く、主な原因は細菌感染です。
女性の尿道は男性に比べて短いため細菌が住みつきやすく、20~40歳の女性の20~35%が膀胱炎になると言われています。
腎盂腎炎
膀胱炎と同じく、細菌が腎盂に及ぶことで発症し、片側の腎臓が炎症を起こす場合、骨盤の片方だけが痛いと感じるでしょう。
腎臓周辺の炎症が神経を刺激することで生じ、発熱や排尿時の不快感を伴う場合があります。
感染が広がると重症化する恐れがありますので、速やかに医師の診察を受けてください。
尿路結石
尿管に結石が詰まると、片方の骨盤に激しい痛みを感じます。
波打つように繰り返す痛みが特徴で、血尿や吐き気を伴う場合もあるでしょう。
結石ができる原因は詳しく分かっていませんが、元々の体質以外に生活習慣がリスク因子とされています。
感染を伴わない炎症
膀胱炎や腎盂腎炎は細菌感染による疾患ですが、感染を伴わない非感染性の炎症が原因で骨盤の片方だけに痛みを引き起こすこともあります。
例えば、間質性膀胱炎は細菌に感染していなくても起こる疾患で、原因は不明です。
中高年の女性に多く見られる傾向がありますが、発症率は決して高くはありません。
④婦人科系の病気
最後にご紹介するのは、女性特有の婦人科系の病気です。
「女性の体調は骨盤に左右される」とも言われるほど、骨盤は女性の健康にとって大切なもの。骨盤が片方だけ痛い時には、月経困難症・子宮内膜症・子宮筋腫・骨盤内炎症性疾患・卵巣嚢胞などが考えられます。
月経困難症
月経中の子宮収縮が、骨盤の片方だけに痛みをもたらすことがあります。
月経期間中、腰や下腹部に広がるような痛みを感じる場合には、月経困難症が疑われるでしょう。
主に、ホルモンバランスの乱れが関与しています。
子宮内膜症
本来は子宮内にあるはずの子宮内膜組織が骨盤内の異常な場所に発生すると、片方だけに強い痛みを引き起こします。
月経時に悪化して、不妊の原因となるケースも少なくありません。
発症した場合には完治することができませんが、手術や薬で進行を抑えることはできますので、異常を感じたらすぐに受診しましょう。
子宮筋腫
筋腫の位置によっては、骨盤の片方だけに圧迫感や痛みを感じることがあります。
痛いと感じるだけでなく、月経量の増加・貧血が見られることも多いです。
はっきりとした原因はわかっていませんが、女性ホルモンの1つであるエストロゲンが影響を与えると考えられています。
骨盤内炎症性疾患
骨盤内の感染が進行すると、片方だけに痛みが集中します。
月経の終わり頃〜3日後あたりに症状が出るのが一般的です。
早期の治療が必要なので、気になる症状が見られたときはすぐに婦人科を受診してください。
卵巣嚢胞
卵巣にできた嚢胞が破裂したり捻れたりすると、片方の骨盤に突然の激痛を引き起こします。
吐き気や発熱を伴うことも多いです。
排卵障害や内分泌系の乱れが原因で発生すると考えられているため、冷え・ストレス・栄養不足など生活習慣に十分注意してください。
骨盤が片方だけ痛む場合の対処法
ここまで骨盤の片方だけが痛い原因や病気について解説してきましたが、実際に痛みが発生した場合にはどうすればいいのでしょうか?
①病院を受診する
②整体院・整骨院で施術を受ける
③ストレッチをする
対処法は上記の3つです。それぞれについて詳しく解説していきたいと思います。
①病院を受診する
「骨盤の片方だけが痛い」という感覚が続く場合、骨や関節の問題だけでなく、内臓疾患が原因となっている可能性もあります。
例えば、婦人科系の疾患や腸の問題、さらには骨盤内の器官の異常が影響しているかもしれません。
そのため、痛みが持続する場合や発熱、便秘、排尿障害などの症状が見られる場合は、整形外科だけでなく、内科・婦人科・消化器科を受診することを検討しましょう。
正確な診断を受けることで適切な治療法が見つかり、早期の回復を目指すことができます。
②整体院・整骨院で施術を受ける
骨盤の歪みや筋肉の緊張が原因で片方の骨盤に痛みを感じる場合、整体院または整骨院での施術が効果的です。
整体院・整骨院では、専門の施術者が筋肉の緊張をほぐしたり、骨盤のズレを矯正したりすることで、痛みの改善を目指します。
特に、日常生活の姿勢や動きが原因で骨盤に歪みが生じている場合、手技療法や骨盤矯正が有効です。
ただし、症状が酷かったり他の病気が疑われる場合には、まず医療機関での診断を受けることを優先しましょう。
③ストレッチをする
骨盤周りの関節・筋肉・靭帯が硬くなると、片方の骨盤に過剰な負担がかかり、痛みを引き起こすことがあります。
そんな時にはストレッチをしましょう。ストレッチは、骨盤周りの筋肉を柔軟にし、血行を促進するために有効です。
特に、大殿筋や腸腰筋、ハムストリングを意識してストレッチするのが良いでしょう。
ただし、あまりに無理な動きをすると、かえって痛みが悪化しまう恐れがあるため、自分の体の状態に合った範囲で行うことが大切です。
骨盤が片方だけ痛い時に効果的なストレッチ
それでは最後に、骨盤が片方だけ痛い場合に効果的なストレッチを4つご紹介します。
①大殿筋のストレッチ
②ハムストリングスのストレッチ
③股関節の内旋ストレッチ
④大腰筋のストレッチ
片方の骨盤が痛いのは、筋肉の緊張や骨盤の歪みが影響していることがあります。これを解消するために、骨盤周りの筋肉をストレッチして柔軟性を高め、血流を改善することが効果的です。
片方の骨盤の痛みを和らげるために役立つストレッチのやり方を詳しく解説していきます。
①大殿筋のストレッチ
大殿筋は骨盤の後ろ側に位置する大きな筋肉で、骨盤を支える役割を果たしています。
日常生活で硬くなりやすい筋肉なので、しっかりとストレッチしてあげましょう。
1.床に座り、両足を前に伸ばします。
2.伸ばしたい方の膝を曲げ、反対の足と交差させます。
3.上半身を伸ばしたい方のお尻側にねじり、反対側の肘を膝に引っかけます。
4.膝を反対方向に引っ張ることで、股関節から大殿筋をしっかりと伸ばします。
5. 20~30秒間キープした後、反対側も同様に行います。
このストレッチにより、大殿筋の緊張が解消され、骨盤の痛みを和らげることができます。
②ハムストリングスのストレッチ
ハムストリングスは骨盤の坐骨結節に付着している筋肉の総称で、緊張すると骨盤にも影響を与えます。
ハムストリングスをストレッチすることで骨盤の動きが改善され、痛みを軽減できるでしょう。
1.仰向けに寝転び、伸ばしたい方の足を膝を曲げずにまっすぐ上げます。
2.足の裏にタオルやベルトをかけ、両端を手で持ちます。
3.タオルを引っ張りながら、膝を曲げずに足をさらに上げてハムストリングスを伸ばします。
4.15~30秒間キープし、反対側も同様に行います。
このストレッチにより、股関節と骨盤の可動域が広がって、痛みを軽減することができます。
③股関節の内旋ストレッチ
股関節の動きが制限されていると、骨盤の片方だけに負担がかかり、痛みが生じることがあります。
股関節の内旋ストレッチを行うことで、骨盤周りの筋肉の柔軟性を高め、痛みの軽減に繋がるでしょう。
1.床に座り、両足を前に伸ばします。
2.伸ばしたい方の膝を曲げ、足の裏を反対の膝の外側に置きます。
3.体を前に倒し、股関節の内側を伸ばします。
4.15~30秒間キープし、反対側も同様に行います。
この股関節を内側に捻るストレッチにより、骨盤の動きがスムーズになって、片方の骨盤の痛みが軽減されます。
④大腰筋のストレッチ
骨盤の前面にある大腰筋は、骨盤の位置に大きな影響を与える筋肉です。
大腰筋が硬くなると、骨盤の前傾や片方の骨盤に不調をもたらすことがあるため、大腰筋を緩めて骨盤の痛みを解消しましょう。
1.片膝を床につけ、反対の足を前に出します。
2. 腰を前に押し出すようにして、股関節の前側が伸びているのを感じます。
3.15~30秒間キープし、反対側も同様に行います。
大腰筋をしっかりとストレッチすることで、骨盤の前傾を改善して痛みを和らげることができます。
骨盤が片方だけ痛い原因は?|まとめ
今回は、骨盤が片方だけ痛いと感じる原因について詳しく解説いたしました。
骨盤はあらゆる日常生活の動作において非常に重要な役割を担っている部位なので、異常を感じたらすぐに対処する必要があります。
単純に骨や筋肉の病気が発症しているわけではなく、内臓系や婦人科系の病気が痛みの原因になっている可能性もあるため、まずは医療機関を受診しましょう。
骨・関節・筋肉などが痛みを発生させている場合は、整体院・整骨院で痛みを軽減できる可能性が高いです。
自宅で簡単にできるストレッチも効果的なので、骨盤が片方だけ痛い場合にはぜひこの記事を参考にしながらご自身に合った対処法を実践してみてください。