スマホの普及やデスクワークの増加によって、現代人の8割が発症していると言われているストレートネックですが、初期段階では痛みもあまり感じにくく、自覚症状がないという方も少なくありません。
ですが、ストレートネックをそのまま放置していると重大な病気の原因となり、取り返しのつかないことにもなりかねません。
そこで今回は、ストレートネックの簡単な見分け方をご紹介するとともに、原因や効果的なストレッチについて詳しく解説していきます。
「自分がストレートネックかよくわからない…」という方はぜひこの記事を参考にしてみてください。
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ストレートネックとは?
ストレートネックとは、通常緩やかなカーブを描く首の骨(頸椎)が、まっすぐに近い状態になってしまうことを指します。
本来、頸椎は約5kgある頭部の重量を分散させるために湾曲していますが、このカーブが失われると、首や肩に過剰な負担がかかってしまうのです。
ちなみにストレートネックは病名ではありません。ですが、ストレートネックになることによってさまざまな身体の不調を誘発する可能性があるため、早めに対処するようにしましょう。
ストレートネックが引き起こす症状
先ほどお伝えしたとおり、ストレートネックになるとさまざまな不調を引き起こす可能性があります。
頭痛 | 頭部の重さがきちんと分散されず、首や肩に過度な負担がかかることで、緊張型頭痛を引き起こすことがある。 |
---|---|
めまい | 頸椎が歪むことで、血流が悪くなり、めまいや耳鳴りを引き起こすことがある。 |
手の痺れ | 頸椎の変形が神経を圧迫し、腕や手のしびれを感じることがある。 |
さらにストレートネックが酷くなると首の血流が滞ってしまうため、最悪の場合「下半身麻痺」「脳梗塞」「脳出血」の原因にもなり得るので、初期段階で治療するようにしましょう。
ストレートネックの見分け方
実は、ストレートネックは病院に行かなくても、誰でも簡単に見分けることができます。
今回は以下の2つの見分け方をご紹介します。
①壁を使ったセルフチェック
②横から写真を撮る
それでは1つずつ詳しく解説していきましょう。
ストレートネックの見分け方|①壁を使ったセルフチェック
まずは壁を使ったストレートネックの見分け方です。
1.かかと、お尻、肩甲骨を壁にぴったりとつけて、まっすぐに立ちます。このとき、壁からかかとまでの距離は約5センチほどが理想的です。
2.膝をしっかりと伸ばし、骨盤を少し前傾させると、お尻が壁にしっかりと接する状態になります。
3.次に、胸を張るようにして肩甲骨を引き寄せて、壁に当てます。
4.最後に、顎を引いた状態で、後頭部が壁に自然につくかを確認します。
上記の方法を行い、以下のチェックポイントにあてはめて自身のストレートネックの度合いを確認しましょう。
正常 | 後頭部が自然に壁に接する場合。 |
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軽度の症状 | 後頭部が壁に接しにくいが、少し意識すれば簡単につく場合。 |
中度の症状 | 後頭部がほとんど接触せず、力を入れればなんとかつく場合。 |
重度の症状 | 力を入れても、後頭部が壁にまったく接触しない場合。 |
ストレートネックの見分け方|②横から写真を撮る
上記の方法以外のストレートネックの見分け方は、横から写真を撮るという方法です。
ストレートネックになると首が前傾した状態になるのですが、正面から鏡を見るだけではなかなか確認できません。
そこで、横から写真を撮ることで首の前傾具合を確認し、ストレートネックかどうかを見分けましょう。
1.横方向から全身が映るように写真を撮ります。このとき、変に首の位置を意識せずにリラックスした自然な姿勢で撮影してください。
2.撮影した写真を見て、顔の位置が体より前方に出ていないか確認します。
首が体のラインから前に出ている場合は、ストレートネックの可能性があります。
ストレートネックになりやすい女性の特徴
ストレートネックは男女問わずなり得る症状ですが、特に多くの女性が悩まされている症状です。
女性は男性に比べると筋肉量が少ない分、首や肩を支える筋力が弱い傾向にあり、ストレートネックになりやすいと言われています。
また、メイクなどで鏡を覗き込むような姿勢になる機会が多いのもストレートネックの原因となり得ます。
ここからは、ストレートネックになりやすい女性の特徴を以下の3点に分けてご紹介します。
①なで肩
②指先が冷える
③ヒールをよく履く
ストレートネックになりやすい女性|①なで肩
元々の骨格の関係や筋力の低下の影響で、女性はなで肩の方が多いです。
なで肩は、肩が下がり気味で頭部を支える姿勢が不安定になりやすい状態なので、首や肩の筋肉に負担がかかり、ストレートネックのリスクが高まります。
ストレートネックになりやすい女性|②指先が冷える
なで肩が悪化すると、首や鎖骨周辺の血行が悪くなり、手や指先が冷えやすくなります。
そのため、手や指先が冷えやすく感じる場合は、ストレートネックの兆候だと言えるでしょう。
ストレートネックになりやすい女性|③ヒールをよく履く
高いヒールの靴を履くと自然な姿勢が保ちづらくなるため、ストレートネックになるリスクが上がります。
また、重たいバッグを片方の肩にかけるようなファッションも、姿勢の歪みを招いてストレートネックになりやすくなるため、バランス良く持つようにしましょう。
ストレートネックになる原因
日常生活の些細なことの積み重ねで起こるのがストレートネックです。
特に以下の3つの習慣はストレートネックを引き起こしやすいので注意してください。
①スマートフォンの長時間使用
②デスクワークの姿勢
③寝姿勢
ストレートネックの原因|①スマートフォンの長時間使用
家でも、職場の休憩中でも、電車での移動中にも、どんな時でも常にスマートフォンを触っているという方は多いのではないでしょうか?
実は、スマートフォンの使用が、ストレートネックの大きな原因の一つになっているのです。
スマートフォンを使用する際には、頭を前に突き出し下を向いた姿勢になってしまいます。
この姿勢は頸椎に大きな負担をかけ、正常なS字カーブが失われてしまいかねません。
また、長時間この姿勢を続けると、頸椎周辺の筋肉が固まり、首の自然なカーブがさらに失われ、ストレートネックをはじめとしたさまざまな症状を引き起こす危険性があるため、適度に休憩をとったり姿勢に気をつけるようにしましょう。
ストレートネックの原因|②デスクワークの姿勢
デスクワークを行う際の姿勢も、ストレートネックの原因となることがあります。
多くの人は、パソコンや書類に集中しているうちに、自然と前かがみの姿勢になりがちです。
この姿勢は、頸椎が前に突き出た状態を作り出してしまい、ストレートネックを引き起こすリスクを高めるでしょう。
長時間にわたってこの姿勢を維持することは、頸椎周辺の筋肉のバランスを崩し、正常なS字カーブを損なう原因となります。
また、パソコンやデスクの高さが適切ではない場合さらに負担が増すため、ストレートネックを避けるためにも作業環境の調整を検討しましょう。
ストレートネックの原因|③寝姿勢
寝るときの姿勢も、ストレートネックの原因として見逃せません。
枕の高さや硬さが合っていないと、首が不自然な角度で曲がったまま一晩中過ごすことになり、頸椎に負担をかけることがあります。
また、横向きやうつ伏せで寝ると、首への負担が偏ってしまうため、頸椎のカーブが乱れやすくなります。
毎日の繰り返しによって、正常な頸椎のカーブが失われ、ストレートネックの原因となるので、適切な寝具と寝姿勢を保つことが、ストレートネックを予防するために非常に重要です。
ストレートネックに効果的なストレッチ
では、すでにストレートネックになっている場合は、どのようにして改善していけば良いのでしょうか?
先ほどご紹介したような原因を取り除くことはもちろんとして、ここではストレートネック改善に効果が期待できるストレッチを3つご紹介します。
①肩甲骨寄せストレッチ
②首の側屈ストレッチ
③首の回旋ストレッチ
1つずつストレッチの詳しいやり方を見ていきましょう。
ストレートネック改善ストレッチ|①肩甲骨寄せストレッチ
肩甲骨寄せストレッチは、背中の筋肉を強化し、ストレートネックによる猫背を改善するのに役立ちます。
1.背筋を伸ばして椅子に座ります。
2.両肩を後ろに引き、肩甲骨を寄せるようにします。
3.そのまま10秒間キープし、ゆっくり元に戻します。
4.これを10回繰り返します。
ストレートネック改善ストレッチ|②首の側屈ストレッチ
首の側屈ストレッチは、首の側面の筋肉を伸ばし、ストレートネックによる首の痛みや張りを緩和します。
1.背筋を伸ばして立ち、片手を反対側の耳に当てます。
2.手の力を使って、ゆっくりと首を横に倒します。
3.そのまま15秒間キープし、ゆっくり元に戻します。
4.反対側も同様に行います。
ストレートネック改善ストレッチ|③首の回旋ストレッチ
首の回旋ストレッチは、頭蓋骨・鎖骨・胸骨を結ぶ胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)という筋肉をほぐし、ストレートネックの改善に効果が期待できます。
1.背筋を伸ばしてリラックスした状態で立つか座ります。
2.首をゆっくりと時計回りに5回まわします。
3.反対側も同様に行います。
ストレートネックの簡単な見分け方は?原因や治し方とともに解説!|まとめ
ストレートネックが重症化すると、下半身麻痺などの重大な病気を招く原因ともなるため、早めの対処が必要です。
ですが、なかなかご自身ではストレートネックかどうか気付きにくいかもしれませんので、今回ご紹介したストレートネックの見分け方を参考にセルフチェックを行ってください。
そして、ストレートネックの原因となる要素を取り除き、効果的なストレッチを実践しながらストレートネックを改善していきましょう。
どうしてもご自身で判断がつかない場合やすでに酷いストレートネックの症状があらわれている場合には、整体院・整骨院を受診することをおすすめします。